研究会メンバー 詳細
河合香吏 (かわい かおり)[代表]
所属
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授専門分野
人類学対象(フィールド)
東アフリカ牧畜民(ケニア・ウガンダ)おもな著書/論文
- 河合香吏「ウシを数えてひとを知るー生態人類学の方法」西井凉子編『人はみなフィールドワーカーであるー人文学のフィールドワークのすすめ』東京外国語大学出版会、2014年
- 河合香吏編著『制度ー人類社会の進化』(京都大学学術出版会)、2013年
- Kaori KAWAI(ed.) “Groups: The Evolution of Human Sociality”(Trans Pacific Press / Kyoto University Press), 2013.
- 床呂郁哉・河合香吏共編著『ものの人類学』京都大学学術出版会、2011年
- 河合香吏編著『集団ー人類社会の進化』京都大学学術出版会、2009年
- 河合香吏編著『生きる場の人類学―土地と自然の認識・実践・表象過程』京都大学学術出版会、2007年
- 河合香吏『野の医療―牧畜民チャムスの身体世界』東京大学出版会、1998年
ひとこと
じぶんの頭で考える関連HP
http://www.aa.tufs.ac.jp/西井凉子 (にしい りょうこ)[副代表]
所属
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授専門分野
人類学対象(フィールド)
東南アジア大陸部(タイ)おもな著書/論文
- 2012「南タイの学校における憑依の社会空間―情動のエスノグラフィにむけて」『アジア・アフリカ言語文化研究』84:141–162.
- 2012「動員のプロセスとしてのコミュニティ、あるいは「生成する」コミュニティ―南タイのイスラーム復興運動」平井京之介編『実践としてのコミュニティ 移動・国家・運動』京都大学学術出版会:273–309, 2月20日.
- 2012 床呂郁哉・西井凉子・福島康博編『東南アジアのイスラーム』東京外国語大学出版会:123–144, 4月10日(2012年3月30日発行のAA版の市販版).
- 2011 西井凉子編『時間の人類学―情動・自然・社会空間』世界思想社.
- 2010「日常性の中の「他者」化−南タイの暴力事件におけるムスリム−仏教徒関係から」深沢克己編『ユーラシア諸宗教の関係史論』勉誠出版:113-146.
- 2007.「『出来事』のエスノグラフィー―南タイにおけるエビ養殖という投機的行為の流れ」河合香吏編『生きる場の人類学―土地と自然の認識・実践・表象過程』京都大学学術出版会、pp.297–330.
- 2006 西井凉子・田辺繁治編『社会空間の人類学―マテリアリティ、主体、モダニティ』世界思想社.
- 2002.「硬直する身体―南タイにおけるムスリムと仏教徒」田辺繁治・松田素二編『日常的実践のエスノグラフィ』世界思想社: 235–264.
- 2002.“Social Memory as it Emerges: A Consideration of the Death of a Young Convert on the West Coast in Southern Thailand”, in Shigeharu Tanabe and Charles F. Keyes (eds.), Cultural Crisis and Social Memory: Modernity and Identity in Thailand and Laos. London: Routledge Curzon.
- 2001.『死をめぐる実践宗教−南タイのムスリム・仏教徒関係へのパースペクティ ヴ』アジア・アフリカ言語文化研究所叢書37、世界思想社
- 2000 “Emergence and transformation of peripheral identity: Sam on the Thai-Malaysian border”, in Andrew Turton (ed.) Civility and savagery: social identity in Tai states. London: Curzon Press.
ひとこと
自分の体で考える関連HP
http://www.aa.tufs.ac.jp/足立薫 (あだち かおる)
所属
京都産業大学専門分野
霊長類学、科学史対象(フィールド)
コートジボアールのオナガザル類による混群現象、霊長類学/生態学史/理系グローバル人材育成おもな著書/論文
- 足立薫 2013.役割を生きる制度「制度」 河合香吏編. 京都大学学術出版会, pp. 265–285.
- 足立薫 2003. 混群という社会. 「人間性の起源と進化」西田正規、北村光二、山極寿一編著. 昭和堂. 京都, pp. 204–220.
- 足立薫 2009. 非構造の社会学:集団の極相へ.「集団」 河合香吏編. 京都大学学術出版会, pp. 3–21.
ひとこと
ひきつづき「生きることすべてがフィールド・ワーク」をモットーに、コミュニケーションや社会を考えます。関連HP
http://www.kyoto-su.ac.jp/department/gsc/index.html伊藤詞子 (いとう のりこ)
所属
京都大学野生動物研究センター、研究員専門分野
霊長類学、人類学対象(フィールド)
野生チンパンジー(マハレ山塊公立公園、タンザニア)、飼育下のチンパンジーとヒト(林原類人猿研究センター、岡山)おもな著書/論文
- Itoh N, Nakamura M, Ihobe H, Uehara S, Zamma K, Pintea L, Seimon A & Nishida T. 2012. Long-term changes in the social and natural environments surrounding the chimpanzees of the Mahale Mountains National Park. In: “The Ecological Impact of Long-Term Changes in Africa’s Rift Valley” Plumptre AJ (Ed.). NOVA Science Publishers. pp: 249–277.
- 伊藤詞子. 2010. 群れの移動はどのようにして始まるのか?〜金華山の野生ニホンザル.木村大治、中村美知夫、高梨克也編『インタラクションの境界と接続』昭和堂 275–293頁
- 伊藤詞子. 2009. チンパンジーの集団:メスから見た世界. 河合香吏編、『集団 〜人類社会の進化』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所89–97頁
- Itoh, N and Nishida, T. 2007. Chimpanzee grouping patterns and food availability in Mahale Mountains National Park, Tanzania. Primates 48: 87&nadsh;96.
ひとこと
知魚楽!関連HP
https://sites.google.com/site/noriitohhomejp/内堀基光 (うちぼり もとみつ)
所属
放送大学教養学部・教授専門分野
人類学、民族学対象(フィールド)
ボルネオ島、マダガスカル島おもな著書/論文
- 「果てしなき果てをめざして」岡田浩樹・木村大治・大村敬一編『宇宙人類学への挑戦──人類の未来を問う』所収、昭和堂、pp.186-203、2014年
- ‘When Semangat Becomes Antu: An Essay on Iban Ontology’, "NGINGIT", Issue 5, The Tun Jugah Foundation, Kuching. pp.27-32. 2014.
- 『改訂新版 文化人類学』(奥野克巳との共編著)、放送大学教育振興会 、227pp. 2014年
- 「心は身体的にしか語れない──心、命、魂は体のどこにあるのか」、菅原和孝編『身体化の人類学──認知・記憶・言語・他者』 世界思想社、pp.76-108. 2013年
- 「死という制度──その初発をめぐって」 河合香吏編『制度──人類社会の進化』 京都大学学術出版会、pp.37-57. 2013年
- 'Assembly of solitary Beings: Between Solitude and 'Invisible'; in Kawai Kaori, ed. "Groups:Evolution of Human Sociality',Kyoto University Press/Trans Pacific Press, pp.43-57. 2013.
- 『「ひと学」への招待:人類の文化と自然』、放送大学教育振興会、196pp. 2012年
- 「サラワク・イバン社会総体の生業布置──それはいかに語りうるか」松井健編『グローバリゼーションと〈生きる世界〉:生業からみる人類学的現在』昭和堂、pp.21-63. 2011年
- ‘Theoretical Themes for an Anthropology of Resources’, Social Science Information 50(1), pp.142-153. 2011.
- ‘My Kind of Ethnology/Anthropology: On the Determined Schism between Micro- and Macro-scale Perspectives’, Japanese Review of Cultural Anthropology Vo.11, pp.3-23. 2010.
- 『人類学研究──環境問題の文化人類学』(本多俊和との共編著)、放送大学教育振興会、236 pp. 2010年
ひとこと
この研究会では、人類の諸共同体(人類全体から小さな生活居住集団まで)の「生存の極限態」を探っていこうと思います。それらの生成論理と存続の条件、および消滅局面の動態について考えることとします。関連HP
http://mmuc.la.coocan.jp/大村敬一 (おおむら けいいち)
所属
大阪大学・大学院言語文化研究科・准教授専門分野
文化人類学対象(フィールド)
カナダ極北圏のイヌイトおもな著書/論文
- 『極北と森林の記憶:イヌイットと北西海岸インディアンのアート』(齋藤玲子, 岸上伸啓, 大村敬一編)京都:昭和堂, 2009年. 154頁.
- 『グローバリゼーションの人類学:争いと和解の諸相』(本多俊和,大村敬一編)東京:放送大学教育振興会, 2011年. 244頁.
- 翻訳『プリミティブ アート』(Primitive Art. Franz Boas)言叢社, 2011年. 653頁.
- 「イヌイトは何になろうとしているのか?:カナダ・ヌナヴト準州のIQ問題にみる先住民の未来」『先住民とは誰か?』(窪田幸子・野林厚志編)世界思想社, p.155–178, 2009年.
- 「集団のオントロギー:<分かち合い>と生業のメカニズム」『集団:人類社会の進化』(河合香吏編)京都大学学術出版会, pp. 101–122, 2009年.
- 「自然=文化相対主義に向けて:イヌイトの先住民運動からみるグローバリゼーションの未来」『文化人類学』75(1): 54–72, 2010年.
- 「二重に生きる:カナダ・イヌイト社会の生業と生産の社会的布置」『グローバリゼーションと<生きる世界>:生業からみた人類学的現在』(松井健・名和克郎・野林厚志編)昭和堂, pp. 65–96, 2011年.
- 「人類史の万華鏡としての文化:ボアズにみる人類学的思考の可能性」『プリミティヴ アート』(フランツ・ボアズ著、大村敬一訳)言叢社, pp. 455–546, 2011年.
- 「<社交の技術>としての芸術:<芸術>と<伝統文化>を超えて」『現代社会と先住民文化:観光・芸術から考えるA』(第25回北方民族文化シンポジウム報告書)網走:北海道立北方民族博物館, pp. 49–54, 2011年.
- 「学習の三つの顔:カナダ・イヌイトの学習をめぐる諸問題」『狩猟採集民の調査に基づくヒトの学習行動の実証的研究:文部科学省科学研究費補助金(新学術領域研究2010-2014)交代劇A02班 研究報告書』(寺嶋秀明編)神戸学院大学人文学部, pp.35–42, 2011年.
- 「大地に根ざして宇宙を目指す:イヌイトの先住民運動と「モノの議会」が指し示す未来への希望」『現代思想』39 (16): 153–169, 2011年.
- 討議「生存のエコロジー」(中村佳子、大村敬一、遠藤彰、近藤和敬)『現代思想』39 (16):56–77, 2011年.
- 「マルチチュードの絶対的民主主義は可能か?:カナダ・イヌイトの生業からみる生政治的生産の可能性」『生業と生産の社会的布置:<いま、ここ>のリアリティとグローバリゼーション』(松井健・野林厚志・名和克郎編)岩田書店, pp. 343–364, 2012年.
- 「技術のオントロギー:イヌイトの技術複合システムを通してみる自然=文化人類学の可能性」『文化人類学』77 (1): 105–127, 2012年.
- 「パッケージ学習進化仮説:文化人類学からみる現生人類とネアンデルターレンシスの交替劇」『狩猟採集民の調査に基づくヒトの学習行動の実証的研究:文部科学省科学研究費補助金(新学術領域研究2010-2014)交代劇A02班 研究報告書』(寺嶋秀明編)神戸学院大学人文学部, 2012年.
- 「在来知のオントロギー:イヌイトの知識にみる記憶の弁証法的運動」『マイクロサッカードとしての在来知に関する人類学的研究:日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究(B)報告書』(杉山祐子編)弘前大学人文学部(印刷中)
- 「未来の二つの顔に:モノの議会とイヌイトの先住民運動にみるグローバル・ネットワークの希望」『グローバリゼーションズ:人類学、歴史学、地域研究の現場から』(三尾裕子・床呂郁哉編)弘文堂, 2012年.
ひとこと
関連HP
http://www.osaka-u.ac.jp/ja春日直樹 (かすが なおき)
所属
一橋大学・教授専門分野
人類学対象(フィールド)
メラネシアおもな著書/論文
- 『太平洋のラスプーチン』世界思想社、2001
- 『〈遅れ〉の思考』(東京大学出版会)、2007
- 『現実批判の人類学』(編著)(世界思想社)、2011
ひとこと
人類について語ることのできる人類学者になりたいです。関連HP
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~kasuga/kasuga.html北村光二 (きたむら こうじ)
所属
岡山大学名誉教授専門分野
人類学対象(フィールド)
東アフリカ牧畜民、島嶼民、コミュニケーション論おもな著書/論文
- 『人間性の起源と進化』(共編著、昭和堂、2003年)
- 『生きる場の人類学』
- 『集団』
- 『制度』
- 『動物と出会う U:心と社会の生成』(共著、ナカニシヤ出版、2015年)
ひとこと
ルーマン理論を自家薬籠中のものに。黒田末寿 (くろだ すえひさ)
所属
滋賀県立大学・名誉教授専門分野
霊長類社会学、人類進化学、地域学対象(フィールド)
コンゴ民主共和国・コンゴ共和国でボノボ・チンパンジー・ゴリラの社会の研究滋賀県北部の伝統的農林業の実践研究・地域活性化
おもな著書/論文
- 「霊長類を観察するー生態的参与観察の可能性」床呂郁哉編『人はなぜフィールドへ行くのかーフィールドワークへの誘い』東京外国語大学出版会:132-148, 2015.
- 「制度の進化的基盤―規則・逸脱・アイデンティティ」河合香吏編『制度:人類社会の進化』京都大学出版会: 389-486, 2013.
- 「滋賀県高時川流域の焼畑技法」『人間文化』(滋賀県立大学)vol.31: 2–11, 2012.
- 「霊長類世界における「モノ」とその社会性の誕生」床呂郁哉・河合香吏編『ものの人類学』京都大学出版会: 299-319. 2011.
- 『自然学の未来:自然との共感』弘文堂, 2002.
- 『人類進化再考:社会生成の考古学』以文社, 1999.
ひとこと
霊長類社会学は文・理の境界領域で、とりわけ文系概念の導入によって豊かに発展してきた。この研究会はそういうことができる場で、大変ありがたい。これまで類人猿の自他の行為認識と社会集団の非構造相を軸にして、霊長類の社会を考察してきたが、それを整理してわかりやすくしたい。杉山祐子 (すぎやま ゆうこ)
所属
弘前大学人文学部・教授専門分野
生態人類学、アフリカ農耕社会の研究、日本の地方対象(フィールド)
ザンビア、タンザニア、青森おもな著書/論文
- 2011年3月『ものづくりに生きる人々ー旧城下町弘前の職人』杉山祐子・山口恵子共編 弘前大学出版会
- 2011年2月「『ベンバ的イノベーション』に関する考察」伊谷樹一・掛谷誠 編『アフリカ地域研究と農村開発』第5章1京都大学学術出版会 pp.215-245
- 2009年12月「『われらベンバ』の小さな村─居住集団の日常と王国をつなぐしかけ」河合香吏編『集団ー人類社会の進化』京都大学学術出版会 pp.223-244
- 2008年3月 『津軽、近代化のダイナミズム』御茶の水書房(山下祐介、作道信介、杉山祐子共編)
- 2007年11月 「食物の道、お金の道、敬意の道-現金・食物・ミオンボ林ーアフリカ焼畑農耕民における資源と脱資源化のプロセス」春日直樹編『貨幣と資源』弘文堂
- 2007年 「『ミオンボ林ならどこへでも』という信念について─焼畑農耕民ベンバの移動性に関する考察」河合香吏編『生きる場の人類学:土地と自然の認識・実践・表象過程』京都大学学術出版会:239-270
ひとこと
人とモノ、環境との関わりかた、在来知などに関心をもっています。「人類の進化的基盤」という難しい課題にいつもウグウグしていますが、この研究会は、「サル屋」と自称する研究者の方々との忌憚なきやりとりが独特の雰囲気を醸し出しているとおもいます。関連HP
http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/Sprague, David (すぷれいぐ, でいびっど)
所属
国立研究開発法人 農業環境技術研究所専門分野
霊長類社会生態学、 歴史地理対象(フィールド)
ニホンザル、日本の環境史おもな著書/論文
- 「サルの生涯、ヒトの生涯」(京大出版、2006年)
ひとこと
関連HP
http://www.niaes.affrc.go.jp/曽我亨 (そが とおる)
所属
弘前大学・人文学部専門分野
生態人類学、難民化する牧畜民の研究対象(フィールド)
ケニア、エチオピアおもな著書/論文
- 曽我亨「砂漠の民―過酷な環境を生き抜く工夫」松田素二・津田みわ(編)『ケニアを知るための55章』明石書店,2012:37–41.〔査読無〕
- 高倉浩樹・曽我亨『シベリアとアフリカの遊牧民』東北大学出版会, 2011.〔査読有〕(著書)
- Soga, T., : Refugee Life as an Extension of Pastoral Life: Survival Strategies of the Gabra Miigo Pastoralists in Southern Ethiopia. Nilo-Ethiopian Studies. 2011; 16: 13–27. 〔査読有〕
- 曽我亨「国家に抗する拠点としての生業――牧畜民ガブラ・ミゴの難民戦術」松井健編『生業と生産の社会的布置』昭和堂,2011.〔査読有〕
- 曽我亨「感知される「まとまり」―可視的な「集団」と不可視の「範疇」の間」河合香吏編『集団―人類社会の進化』京都大学出版会, 2009: 203–222. 〔査読有〕
- Soga, T., : Sharing System of the “Scarce Resources” in Southern Ethiopia. Svein Ege, Harald Aspen, Birhanu Teferra and Shiferaw Bekele (eds), In Proceedings of the 16th International Conference of Ethiopian Studies. Trondheim. 2009; 357–367. 〔査読有〕
ひとこと
この研究会では、できるだけ霊長類学者のような視線で人間のことを考えたいと思っています。関連HP
http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp竹ノ下祐二 (たけのした ゆうじ)
所属
中部学院大学教育学部・准教授専門分野
霊長類学、人類学対象(フィールド)
研究対象はチンパンジー、ゴリラ、ニホンザル。現在のフィールドはガボン、ムカラバドゥドゥ国立公園
おもな著書/論文
- 竹ノ下祐二(2012)類人猿における社会性の形成と発達.子どもと発育発達,10(3)
- Takenoshita, Y., Maekawa, Y. (2012). 19 Importance of the Arashiyama-Kyoto Japanese macaques in science and environmental education. In Leca JB, Huffman MA, Vasey PL (eds.) The Monkeys of Stormy Mountain: 60 Years of Primatological Research on the Japanese Macaques of Arashiyama (p. 45–). Cambridge Univ Pr.
- Takenoshita, Y. (2012). 10 Box essay Male homosexual behaviour in Arashiyama macaques. In Leca JB, Huffman MA, Vasey PL (eds.) The Monkeys of Stormy Mountain: 60 Years of Primatological Research on the Japanese Macaques of Arashiyama, 173–185. Cambridge Univ Pr. ・Takenoshtia Y, Yamagiwa J (2008). Estimating gorilla abundance by dung count in the northern part of Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monograph, S29:41–54.
- Takenoshtia Y, Ando C, Iwata Y, Yamagiwa J (2008) Fruit phenology of the great ape habitat in the Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monograph, S29:23–40.
ひとこと
・自分の目で見たことから考えることを心がけています。・目下の関心事はヒトの「共同育児」の進化
関連HP
http://ape.chubu-gu.ac.jp田中雅一 (たなか まさかず)
所属
京都大学人文科学研究所・教授専門分野
文化人類学 ジェンダー・セクシュアリティ研究対象(フィールド)
南アジア、日本おもな著書/論文
- 2015 『軍隊の文化人類学』(編著)風響社
- 2014 『フェティシズム研究 2 越境するモノ』(編著)京都大学学術出版会
- 2011-12 『コンタクト・ゾーンの人文学 全4巻』(共編)晃洋書房
- 2010 『癒しとイヤラシ エロスの文化人類学』双書ZERO 筑摩書房
- 2009 『フェティシズム論の系譜と展望』(編著)京都大学学術出版会
ひとこと
一時は、どのような極限状態の人間でも、そこに意欲やしたたかさを「発見」できないと本物の文化人類学者ではない、という雰囲気があったように思われますが、幸い最近はそのような主張は見られなくなりました。本研究会でも、先入観などをもたずに極限状態の世界にアプローチするつもりです。関連HP
個人HP http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~shakti/京大文化人類学研究室HP http://www.anth.jinkan.kyoto-u.ac.jp/
寺嶋秀明 (てらしま ひであき)
所属
神戸学院大学・人文学部専門分野
人類学/生態人類学、狩猟採集民研究、学習と教育の進化対象(フィールド)
コンゴ民主共和国、カメルーン、沖縄おもな著書/論文
- 2012 「教示なき学習の普遍性と有効性について」『交替劇 A-02 班研究報告書 No.2』pp.1–12.
- 2011 「ヒトの学習行動─狩猟採集民・子ども・遊び」『交替劇 A-02 班研究報告書 No.1』pp.1–6.
- 2010 『平等論ー霊長類と人における平等性と社会性の進化』(ナカニシヤ出版)
- 2010 「森が生んだ言葉―イトゥリのピグミーにおける動植物の名前と属性についての比較研究」木村大治・北西功一編『森棲みの生態誌―アフリカ熱帯林の人・自然・歴史』京都大学学術出版会,165–189.
- 2009 「「今ここの集団」から「はるかな集団」まで:狩猟採集民のバンド」河合香吏編『集団―人類社会の進化』京都大学学術出版会,183–201.
- 2008 「伊谷純一郎の「人間平等起原論」をめぐって」『人間文化』23: 1–12.
- 2007 The status of birds in the natural world of the Ituri Forest hunter-gatherers. In E. Dounias et al. (eds.) Animal Symbolism: Animals, Keystone in the Relationship between Man and Nature? IRD, Paris (CD-ROM), 191–206.
- 2007 「からだの資源性とその拡張 ─ 生態人類的考察」菅原和孝編『資源人類学9 ─ 身体資源の共有』弘文堂,29–58.
- 2007 「鳥のお告げと獣の問いかけ ─ 自然との相互交渉」河合香吏編『生きる場の人類学 ─ 土地・認識・表象の人類学』京都大学学術出版会,3–24.
ひとこと
この研究会は,決定的な理解はほとんど不可能にみえるにもかかわらずなお一層人々の関心を引いてやまない「人間社会の進化・人間性の進化」に対して,人文・社会科学的(理学的はもちろんのこと)スタンスから堂々と論を展開・主張できる希有な場です。多くの立場からつぎつぎと学問的イノベーションが出てくる事をわくわくしながら期待しています。私自身は,いろいろな成り行きにより,透明な自然のただ中から教育の闇の中へとフォーカスを移していますが,はたしてうまく次のステージに進化できるものやら,袋小路に入って絶滅危惧種となるか定かではありません。みなさまのご支援とご協力をまつばかりです。どうぞよろしくお願いします。関連HP
http://www.koutaigeki-a02.org/drupal/node床呂郁哉 (ところ いくや)
所属
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授専門分野
人類学対象(フィールド)
東南アジアのムスリム社会、真珠などを含む「もの」の人類学的研究おもな著書/論文
- 1999床呂郁哉『越境―スールー海域世界から』岩波書店。
- 2011床呂郁哉・河合香吏編『「もの」の人類学』京都大学学術出版会。
- 2012床呂郁哉・西井凉子・福島康博編『東南アジアのイス ラーム』東京外国語大学出版会。
- 2012床呂郁哉・三尾裕子編『グローバリゼーションズ−人類学、歴史学、地域研究の視点から』弘文堂。
- 2015床呂郁哉編『人はなぜフィールドに行くのか―フィールドワークへの誘い』東京外国語大学出版会。
- 2015 Ikuya TOKORO(Ed.) Islam and Cultural Diversity in Southeast Asia. Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa(ILCAA).
ひとこと
この研究会では、極限状態における人や「もの」についてフィールドから考えていきたいと思います。関連HP
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/staff/list1/tokoroi中川尚史 (なかがわ なおふみ)
所属
京都大学大学院理学研究科専門分野
霊長類社会・生態学対象(フィールド)
ニホンザル(金華山、屋久島)、パタスモンキー・タンタルスモンキー(カラマルエ国立公園、カメルーン)おもな著書/論文
- 中川尚史.サルの食卓ー採食生態学入門.1994,平凡社,東京.
- 中川尚史.食べる速さの生態学−サルたちの採食戦略. 1999, 京都大学学術出版会,京都.
- 中川尚史.サバンナを駆けるサル−パタスモンキーの生態と社会. 2007, 京都大学学術出版会,京都.
- Nakagawa, N. Feeding rate as valuable information in primate feeding ecology. Primates, 2009, 50: 131-141.
- Nakagawa, N., Nakamichi, M., Sugiura, H.(eds.). The Japanese Macaques. 2010, Springer, Tokyo.
- Nakagawa N, Matsubara M, Shimooka Y, Nishikawa M. Embracing in a wild group of Yakushima Macaques (Macaca fuscata yakui) as an example of social customs. Current Anthropology, 2015, 56, 104-111.
ひとこと
今回の研究会の課題がじゅうぶんに理解できてはいませんが、「生存」、「環境」、「極限」というキーワードだけからいうと、過去においては冷温帯のニホンザルや乾燥地のパタスモンキーという、いわば霊長類の中では「極限」の「環境」に生きるサルの「生存」戦略について研究してきましたので、少しは貢献できそうなかんじがしています。関連HP
http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/nakagawa/中村美知夫 (なかむら みちお)
所属
京都大学野生動物研究センター・准教授専門分野
人類学、野生チンパンジーの社会・文化研究対象(フィールド)
タンザニア、マハレ山塊国立公園おもな著書/論文
- Nakamura M, Hosaka K, Itoh N, Zamma K 2015. Mahale Chimpanzees: 50 Years of Research. Cambridge University Press, Cambridge.
- Nakamura M, Nishida T 2013. Ontogeny of a social custom in wild chimpanzees: Age changes in grooming hand-clasp at Mahale. Am J Primatol 75:186–196.
- 中村美知夫 2009. 『チンパンジー―ことばのない彼らが語ること』中公新書.
ひとこと
研究会楽しみにしています。関連HP
http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/nakamura/西江仁徳 (にしえ ひとなる)
所属
日本学術振興会/京都大学野生動物研究センター専門分野
人類学・霊長類社会学対象(フィールド)
タンザニア・マハレの野生チンパンジーおもな著書/論文
- 西江仁徳, 2013. 「アルファオスとは「誰のこと」か?:チンパンジー社会における「順位」の制度的側面」『制度―人類社会の進化』河合香吏(編), 京都大学学術出版会,pp. 121-142. Nishie H. 2011. Natural history of Camponotus ant-fishing by the M group chimpanzees at the Mahale Mountains National Park, Tanzania. Primates 52:329–342.
- 西江仁徳, 2010. 「相互行為は終わらない―野生チンパンジーの「冗長な」やりとり」『インタラクションの境界と接続―サル・人・会話研究から』木村大治, 中村美知夫, 高梨克也(編), 昭和堂,pp. 387–396.
- 西江仁徳, 2008. 「チンパンジーの「文化」と社会性−『知識の伝達メタファー』再考」『霊長類研究』24(2):73–90.
ひとこと
チンパンジーらしい生き方と環境との関わりを,具体的な観察を通して考えたいと思います。関連HP
http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/nishie.html花村俊吉 (はなむら しゅんきち)
所属
京都大学野生動物研究センター専門分野
霊長類社会学、人類学対象(フィールド)
野生チンパンジー(タンザニア・マハレ山塊国立公園)、ニホンザル(京都市・嵐山モンキーパークいわたやま)おもな著書/論文
- 花村俊吉 2015 サルと出遇い、その社会に巻き込まれる:観察という営みについての一考察. 木村大治編「動物と出会うT―出会いの相互行為」ナカニシヤ出版, 京都. pp: 87ndash;104.
- 花村俊吉 2013 見えない他者の声に耳を澄ませるとき:チンパンジーのプロセス志向的な慣習と制度の可能態. 河合香吏編「制度―人類社会の進化」京都大学学術出版会, 京都. pp: 167ndash;194.
- 花村俊吉 2010 チンパンジーの長距離音声を介した行為接続のやり方と視界外に拡がる場の様態. 霊長類研究 26: 159–176.
- 花村俊吉 2010 行為の接続と場の様態との循環的プロセス(コメントに対する返答). 霊長類研究 26: 213ndash;219.
- 花村俊吉 2010 偶有性にたゆたうチンパンジー―長距離音声を介した相互行為と共在のあり方. 木村大治, 中村美知夫, 高梨克也編「インタラクションの境界と接続―サル・人・会話研究から」昭和堂, 京都. pp: 185ndash;204.
ひとこと
Life is astronomical (Wolfgang Tillmans). チンパンジーのメスが新たな集団に移入しそこに住むという現象・過程から、「生存」や「環境」について考えたいと思っています。関連HP
http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/hanamura.html船曳建夫 (ふなびき たけお)
所属
船曳建夫事務所 代表、東京大学(大学院総合文化研究科)名誉教授専門分野
文化人類学対象(フィールド)
メラネシア(ヴァヌアツ、パプアニューギニア)、日本(山形県庄内平野)、東アジア(中国、韓国)おもな著書/論文
- 『国民文化が生れる時』(94年・リブロポート)
- 『知の技法』(94年・東京大学出版会)
- 『柳田国男』(00年・筑摩書房)
- 『「日本人論」再考』(03年・NHK出版;10年、講談社学術文庫)
- LIVING FIELD, (12年・The University Museum, The University of Tokyo)
ひとこと
これまで、文化人類学の領域で関心を持っていたテーマを、サルから人までの大きな視野で、考え直したいです。関連HP
http://www.funabiki.com/山越言 (やまこし げん)
所属
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授専門分野
アフリカ地域研究、霊長類学対象(フィールド)
野生動物と人との関係おもな著書/論文
- 山越言(2012) 「在来知と科学知とが遭遇する場−西アフリカの農村における里の動物としてのチンパンジー保全−」速水洋子、西真如、木村周平編『人間圏の再構築−熱帯社会の潜在力−』京都大学学術出版会、京都、pp.299–312.
- Yamakoshi G (2011) The “prehistory” before 1976: Looking back on three decades of research on Bossou chimpanzees. In: The Chimpanzees of Bossou and Nimba (T. Matsuzawa, T Humle, Y. Sugiyama, eds.). Springer, Tokyo, pp. 35–44.
- 山越言 (2011) 「道具使用行動の起源と人類進化」床呂郁哉、河合香吏編『ものの人類学』京都大学学術出版会、京都、pp.281–98.
- 山越言(2009)「ギニア南部森林地域における村落林の生態史―ドーナツ状森林の機能と成因」 池谷和信編『地球環境史からの問い』岩波書店、東京、pp 208–16.
- 山越言(2009)「野生動物とともに暮らす知恵: 西アフリカ農村の動物観とチンパンジー保全」 ヒトと動物の関係学会誌23: 22–26.
- 山越言(2006)「野生チンパンジーとの共存を支える在来知に基づいた保全モデル−ギニア・ボッソウ村における住民運動の事例から−」『環境社会学研究』12: 120–135.